むつ  ムツ  mutu

  

【睦つ・(産つ・結つ・群つ・打つ)】
A: 合う/合わす。在る/現す。収(治)まる/収(治)める。

変態:「まつ(交づ)」「ます(坐す)」「みつ(充つ)」「むす(結す)」「めす(召す)」「もつ(持つ)」「うつ(打つ)
派生語:「むち(貴・主・鞭)」「むつき(襁褓)」「むつむ(睦む)」「むつき(睦月)

 
 

【(申つ・曲つ・捩つ)】
B: 離れる/離す。放つ。払う。発す。そる/そらす。曲る/曲げる。

変態:「ます(申す)」「もつ(捩つ・悖つ)」「ゆす(濯す)」「うす(失す)」「うつ(棄つ)」「ぬす(盗す)

 
 

【(蒸つ・憤つ・瑞つ・全つ)】
D: 正の方向に離れる/離す。「高まる・勢い付く・栄る・熟れる・優れる・勝る・至る」

変態:「まつ(全つ)」「ます(増す)」「みつ(満つ)」「むす(蒸す)」「もす(燃す・茂す)」「ゆつ(茹づ)

 
 

【(惨つ・貧つ・拙つ・没つ)】
E: 負の方向に離れる/離す。「低まる・勢いを失う・劣る・縮小する・静まる・果てる」

変態:「まつ(拙づ・貧づ)」「みつ(惨づ)」「もつ(没つ)」「うつ(倦つ)

 
 

【睦・(産・結・群)】
合うさま。親密。緊密。産み。結び。集まり。

『あめのほと たらちねのほと めおまねき むつのちなみの つゆあふれ』ホ14

 
「むつ(睦つ・結つ」の名詞化。

変態:「みつ(密)」

 
 

【(蒸・憤・瑞・全)】
D: 正の方向に離れるさま。「上がる・勢い付く・栄る・熟れる・優れる・中心にある・至る」さま

「むつ(蒸つ・憤つ)」の名詞化。

変態:「みつ(瑞・蜜・密)」「また(全)」「ふつ(悉)

 
 

【(惨・没)・陸奥】
E: 負の方向に離れるさま。「下がる・勢いを失う・劣る・縮小する・静まる・隅にある・果てる」さま

むつかりか かまたすきして とるうむき なますになして すすむれは』ホ40

 
「むつ(惨つ・没つ)」の名詞化。

類語:「あそへ(彼辺)」「つかる(津軽)」「ひすみ(日隅)」「しまつ(島津)」「あかる(倦枯)」「うもと(倦没)

 
 

【六】
6。

『ひとのねちけの ときすくれ こりゑてむつの はたれなる』ホ8
『たまふわかひめ むつにひく かたふきかなて めかはひれ』ホ9
『むすちのことは ゑひねふる おろちにむつの ゆつかけて』ホ9
『やふるをしてお たまわれは ほとよくはらふ むつのかみホ191
むつのなは そろををとしの ちからもる ををとしかみと たたえます』ホ22
『みちりのたてに へかさりお かけてよつむつ ふみわくる』ホ23
『はてかみのこの とよたまと みつはめとふね つくるかみ むつふなたまそ』ホ27
『ゐつはたたこと むつはつれ ななはつきつめ やつはつき』ホ39
『このうたの なかのななねお もととして ひとのむつねに くはりしる』ミ10
『あわうたは やつのかたちに むつのりの つねのさとしお くりかえしてよ』ミ10

 
「むつ(睦つ・結つ/憤つ)」の名詞化。

  

10/02/25

  

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