かしま  カシマ  kasima

  

【(囂・姦)】
正の方向に離れるさま。「高まる・勢い付く・栄る・熟れる・優れる・勝る・至る」さま

『もろかみは いはとのまえに かしまとり これそとこよの なかさきや』ホ7
かしまかくらの ししまひお とえはときひこ これむかし』ホ40

 
かしむ」の名詞化。
これは「かす(活す)」と同義語「しむ(繁む)」の合成。
ここでは「D: 正の方向(大・多・太・高・前・熟・明・沸)に離れる」で、「高まる・勢い付く・栄る・熟れる・優れる・勝る・至る」などの意。

変態:「かしら(頭)
派生語:「かしまし(囂し・姦し)」「かしまとり(姦躍)

 
 

【(曲染・汚染)】
それる・外れる・曲がるさま。 逆さま。よこしま。

『このたひは たかみむすひの とみかれお のそくかとての かしまたちホ10
『またみかつちは かしまたち いつおあらはす もののへの』ホ10

 
か(曲)」+「しま(然・状・様)
「しま」は「しむ(染む)」の名詞化で、「さま(様)」の変態。「状態」を表す。

類語:「さかしま(逆状)」「さかさま(逆様)」「よこしま(邪)
派生語:「かしまたち(曲染直ち・汚染直ち)

 
 

【(和親)・鹿島・鹿嶋】
合わせ。やわし。収め。治め。直し。和らに戻すこと。

『なんたやわらに もとすより たまふかんへは かしまかみホ10

 ●<地名・家名> 鹿島。カシマ尊(タケミカツチ)を根源とする。 =ひたち

『まきむきの ひしろのみよに みかさとみ いせのかんをみ ををかしまホ序
『つきかとり かんきみおよひ かしまきみ つくはしほかま もろもます』
ホ13
『ふそゐすす ももゑふそやほ としさみと かしまのみやの ひとりひめ』ホ16
かしまのみちの おくもみな こやねにさつく』ホ16
『こやねかしまに としこゆる ものぬしひとり ひたかみの』ホ24
『ほつまちは かしまおしくも ひたかひこ みしまみそくい』ホ27
『すみよろし かとりかしまや いふきぬし かたたちからを くすひかみ』ホ28
かしまひてひこ ときひこも おとひこみたり みはたまふ』ホ39
かしまかくらの ししまひお とえはときひこ これむかし』ホ40
『きみたのしみの かくらしし やよろかしまに あるかたち』ホ40
『みやはせの つきこほしさに かしまたち かとりにいたる』

 ●=オオカシマ (ミカサカシマ)

『をとみかしまと たたねこと たまかえしのり まつらしむ かれにあかるき』ホ33
『たけぬかわけと くにふくと みかさかしまと といちねと たけひらもろに』ホ36
『とりこゐたりお うちにやり かしまみことの そえひとそ』ホ40

 
かしむ」の名詞化。
「かしむ」は「かす(和す)」と「しむ(親む)」の合成。
ここでは「A: 合わす・やわす・収める・治める・直す」などの意。

変態:「かしは(柏)」「かしめ
類語:「こやね(交和)」「ほつま(和統)」「ひたち(常陸)

  

12/03/24

  

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